2023年1月15日、女子スキージャンプの高梨沙羅選手が去年の北京五輪に引き続き、W杯蔵王大会でも再びスーツ規定で失格するという事態に見舞われました。
ジャンプ後に失格となるのは北京五輪と同じパターンになりましたが、実は現在のスーツ測定方法は「測定器が無意味な計り方」をしており、去年問題となったスーツの計測方法が現状も全く改善されていないと判明しました。
高梨沙羅スーツ規定違反失格は陰謀か「測定器が無意味の計り方」
高梨沙羅選手はW杯蔵王大会にて、2回目に飛び終えた後に検査室へ連れて行かれて、失格を言い渡されました。
予選の時にはランダムで検査を受けていたものの、その時はOKの判定。
『高梨に代わって対応した日本女子チームの横川朝治ヘッドコーチ(HC)は「(スーツの)ウエストが(規定より)大きかった。2センチぐらい」と説明。高梨は本戦2回目の約2時間前に行われた予選の後もランダムで検査を受けたが、その時は「OKだった」という。』
(スポーツ報知『高梨沙羅がスーツの規定違反で失格 横川ヘッドコーチ「あってはいけないこと。見直さないと」無念さもにじむ』より抜粋)
予選でウエストOKとなったにも関わらず、その後「2cmウエストが規定より大きかった」と横川ヘッドコーチは語っておりました。
現在のスーツ計測方法について調べていくと、測定器のノギスを使って、服を引っ張りながら図っていたと判明。
高梨沙羅さん、スーツ規定違反で失格に https://t.co/XLFgHBfI1X @gahalogより
測定手法ガバすぎん?ほんまに? pic.twitter.com/yAkQBzKGQE— 部品(橋本環奈) (@tjmlab) January 15, 2023
明らかに測定器を無視した計測方法であり、審査員の計測方法によっても変わる内容でスーツを計測していたことが明らかになりました。
高梨沙羅スーツ規定違反は陰謀か「札幌大会で6人中5人失格の珍事」
ところで、札幌市で行われた大倉山ジャンプ競技場でも6人中5人が失格するという異常事態が発生。
『FIS(国際スキー連盟)のコメンテーターを務めるフリージャーナリスト、ルイス・ホルヒ氏は、「マリタ・クレイマーが今週末(7、8日)6人目の失格者となり、今シーズンの累計失格者は、例年の2倍を記録している」と現状が“異常事態”であるとし、「6人のうち5人は、スーツ規定による問題だった…」と報告する。』
(ヤフーニュース『女王クラマーもスーツ規定違反に。測定法変更で失格者続出の“異常事態”に海外記者が警鐘「6人中5人はスーツの違反」』より抜粋)
女王のクラマー選手ですらも失格になり、殆どの選手がスーツの規定違反になる異常事態。
例年の2倍にもなっていることから、陰謀をも疑ってしまう内容。
国内で行われている試合はいずれも競技に関係なく、服装で失格に見舞われており、もはや競技の体をなしていません。
高梨紗羅失格が物議「過去に全日本スキー連盟が改善案提出」
ところで、昨年の北京五輪でも高梨沙羅さんはスーツ規定で失格。
スキージャンプ混合団体、見る側もやる側も困惑したけど、泣き崩れる高梨沙羅選手にティッシュを差し出し慰めたドイツ選手?スタッフ(タリナアルトハウス選手かな?)の暖かい励ましシーンが印象に残った。頑張った沙羅ちゃん今は慰めるんじゃなくて褒めてあげたい。#北京2022 #スキージャンプ pic.twitter.com/vdl4ChPGCi
— てんげるまん🌀tengelmam (@fcbliebe1900) February 7, 2022
素晴らしいジャンプを披露した後に失格が言い渡され、あまりにも不公平という声すら見られました。
メダル獲得が期待されたスキージャンプ混合団体は4位に終わった。高梨沙羅選手のスーツ規定違反による失格が響いてしまった。しかしなぜ競技後にしかもランダムに検査するのか?スーツの寸法で飛距離に影響するなら、競技前に全ての選手に行うべき!これはあまりに不公平ではないか?#masakado06 pic.twitter.com/acsGxlYiSp
— masakado06 (@masakado06) February 7, 2022
『メダル獲得が期待されたスキージャンプ混合団体は4位に終わった。高梨沙羅選手のスーツ規定違反による失格が響いてしまった。しかしなぜ競技後にしかもランダムに検査するのか?スーツの寸法で飛距離に影響するなら、競技前に全ての選手に行うべき!これはあまりに不公平ではないか?』
実はこの北京五輪での出来事を踏まえ、全日本スキー連盟は検査方法の改善案を提出していたことが判明。
『ジャンプのあとに抜き打ちでランダムに選ばれた選手がスーツの検査を受けている現状のルールを、大会前にすべての選手のスーツを検査して合格したものを試合直前まで保管することや
その検査に他国のコーチが立ち会うこと
それに
▽年間で着用できるスーツの枚数を決めることなど
検査方法についての改善案を6日までに国際スキー連盟に提出したということです。』
(NHK『スーツ規定違反” 全日本スキー連盟が検査方法の改善案提出』より抜粋)
しかし、現状もランダムでスーツの検査は冒頭でも述べた通りであり、依然として改善されていません。
未だにアナログ的計測が用いられていることからも、明らかに陰謀と言われても仕方がないレベルでしょう。


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